正答1
解説
正解は1です。
下腿義足のベンチアライメントで設定する初期内転角の役割を問う問題です。
初期内転角は、正面から見てソケットをわずかに内転位(約5°)に傾けて取り付ける角度です。
立脚期にソケットを外側へ倒そうとする力を、断端の外側面全体で受けられるようにする目的があります。
【選択肢別解説】
1:○ 初期内転角が不足すると、立脚期に断端がソケット内で外側へ傾き、断端外側遠位部に圧迫感が生じます。
同時に内側近位部にも圧迫が集中します。
2:× 断端内側遠位部の圧迫感は、初期内転角が過大な場合などに生じます。
不足した場合とは圧迫の位置が逆になります。
3:× 踵接地時の足部の回旋は、踵の緩衝が硬すぎる場合やソケットの適合が緩い場合に生じます。
初期内転角の不足とは関係が薄い現象です。
4:× 足部外側の浮き上がりは、主に足部が外側に寄りすぎた(アウトセット過大)場合に生じます。
体重が足部の内側寄りにかかり、外側の縁が床から浮くためで、初期内転角の不足に特徴的な現象ではありません。
5:× 歩隔が広くなるのは、足部が外側に寄りすぎた場合や、断端痛、バランスへの不安がある場合です。
初期内転角の不足で特徴的に生じる現象ではありません。
【ポイント】
下腿義足では、初期屈曲角(約5°)と初期内転角(約5°)をソケットに付けて取り付けます。
断端のどこに圧迫が出るかから、アライメントの誤りを推定する問題は頻出です。