正答2
解説
正解は2です。
神経・運動器疾患でみられる徴候の名称を問う問題です。
頸部の前屈で背部から下肢へ電撃痛が走るのは、頸髄の後索の脱髄病変が引き伸ばされて起こる現象です。
【選択肢別解説】
1:× Gowers徴候は、床から立ち上がるときに手を膝や大腿について体をよじ登るように起きる動作です。
Duchenne型筋ジストロフィーなど近位筋の筋力低下でみられます。
2:○ Lhermitte徴候は、頸部の前屈で項部から背部・下肢へ電撃痛が放散する徴候です。
多発性硬化症などで頸髄後索に病変があるときにみられます。
3:× Patrick徴候は、股関節を屈曲・外転・外旋させて膝を押し下げたときの痛みをみる検査です。
股関節や仙腸関節の障害で陽性になります。
4:× Tinel徴候は、損傷した末梢神経を軽くたたくと、その支配領域に放散するしびれが生じる徴候です。
神経の損傷部位や再生の程度を調べます。
5:× Uhthoff徴候は、入浴や発熱で体温が上がると症状が一時的に悪化する現象です。
多発性硬化症でみられますが、頸部前屈による電撃痛ではありません。
【ポイント】
多発性硬化症ではLhermitte徴候とUhthoff徴候の両方が出題されます。
Uhthoff徴候があるため、多発性硬化症の理学療法では体温の上がりすぎに注意します。