正答1
解説
正解は1です。
Volkmann拘縮は、前腕屈筋群の阻血によって筋が壊死・線維化して生じる拘縮です。
前腕の区画内圧の上昇(コンパートメント症候群)や上腕動脈の損傷が原因になります。
【選択肢別解説】
1:○ 上腕骨顆上骨折は小児の肘周辺の骨折で最も多く、骨片が前方の上腕動脈を圧迫・損傷しやすい骨折です。
前腕の阻血からVolkmann拘縮を起こしやすく、強い痛みや指の他動伸展時痛に注意します。
2:× 上腕骨外顆骨折は小児に多い骨折ですが、問題になるのは偽関節や外反肘と、それに伴う遅発性尺骨神経麻痺です。
Volkmann拘縮の原因としては典型的ではありません。
3:× 上腕骨近位部骨折は高齢者の転倒に多い骨折です。
腋窩神経麻痺を合併することがありますが、Volkmann拘縮は起こしにくいです。
4:× 上腕骨骨幹部骨折では、橈骨神経麻痺を合併しやすいのが特徴です。
Volkmann拘縮の典型的な原因ではありません。
5:× 上腕骨内側上顆骨折は小児・青年期に多く、尺骨神経障害を合併することがあります。
Volkmann拘縮の典型的な原因ではありません。
【ポイント】
Volkmann拘縮の初期徴候は、疼痛、蒼白、脈拍消失、知覚異常、運動麻痺の「5P」です。
小児の上腕骨顆上骨折では、循環障害の早期発見が最も重要です。