正答1
解説
正解は1です。
Danielsらの徒手筋力テストでは、段階ごとに検査肢位、検査者の手の位置、抵抗の方向が決められています。
図の白い矢印は対象者の運動方向、灰色の矢印は検査者が抵抗を加える方向です。
【選択肢別解説】
1:○ 前鋸筋の段階3は、座位で上肢を約130°以上挙上させ、肩甲骨の外転と上方回旋が起こるかを確かめます。
図では検査者が肩甲骨の下角に指を当てて動きを触知しており、基準どおりの方法です。
2:× 肩関節外旋筋群の段階4は、腹臥位で肩外転90°・肘屈曲90°とし、前腕をベッドの端から垂らした肢位から外旋させます。
検査者は肘の下を支え、手関節の近くに内旋方向の抵抗を加えます。
図の前腕の位置と手の当て方はこの方法と一致しません。
3:× 大胸筋の段階3は、背臥位で肩外転90°・肘屈曲90°として、肩関節を水平内転させます。
図では肘を伸ばした肢位で行っており、基準の肢位と異なります。
4:× 腕橈骨筋は、前腕を回内外中間位にして肘を屈曲させたときに主に働きます。
そのため前腕中間位で前腕遠位部に肘伸展方向の抵抗を加えます。
図の前腕の肢位は中間位になっておらず、腕橈骨筋の検査として適切ではありません。
5:× 腸腰筋の段階3は、端座位で体幹を起こしたまま股関節を最終域まで屈曲させます。
図では体幹を後方に傾けて上肢で支えています。
体幹の後傾は股屈曲の代償になるため、正しい検査になりません。
【ポイント】
MMTの図問題では、肢位・固定する手・抵抗の位置と方向・代償運動の有無を順に確認します。
前鋸筋の段階3は、肩甲骨下角の動きを触知して判定するのが特徴です。