正答3
解説
正解は3です。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両方が変性する疾患です。
下位運動ニューロン障害の徴候は、筋萎縮・筋力低下・線維束性収縮・腱反射の低下などです。
上位運動ニューロン障害の徴候は、痙縮・腱反射亢進・病的反射などです。
【選択肢別解説】
1:× 痙縮は、上位運動ニューロン障害で脊髄反射の抑制が外れて起こる徴候です。
2:× 仮性球麻痺は、両側の皮質延髄路が障害されて起こる構音障害や嚥下障害です。
上位運動ニューロン障害の徴候です。
3:○ 線維束性収縮は、脊髄前角細胞などの下位運動ニューロンが障害され、筋線維の束が不随意にぴくぴくと収縮する現象です。
ALSの下位運動ニューロン障害を示す代表的な徴候です。
4:× 腹壁反射の消失は、錐体路(上位運動ニューロン)の障害で起こる徴候です。
下位運動ニューロン障害の徴候ではありません。
5:× 腱反射の亢進は、上位運動ニューロン障害の徴候です。
下位運動ニューロン障害では腱反射は低下します。
【ポイント】
ALSでは、上位と下位の運動ニューロン障害の徴候が混在します。
一方で、感覚障害、眼球運動障害、膀胱直腸障害、褥瘡は起こりにくく、陰性徴候と呼ばれます。