心電図(別冊No. 1)を別に示す。
心房粗動はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
心房粗動は、心房内を興奮が旋回して心房が規則正しく高頻度(約250〜350回/分)に興奮する不整脈です。
心電図ではP波の代わりに、のこぎりの歯のような規則的な粗動波(F波)が基線に連続して現れます。
【選択肢別解説】
1:○ ①ではQRS波の間に、のこぎりの歯状の小さな波が規則正しく並んでいます。
QRS波は一定の間隔で現れ、粗動波が数個に1回の割合で心室に伝わっています(4対1程度の伝導)。
これが心房粗動の典型的な波形です。
2:× ②はR-R間隔が不規則で、はっきりしたP波がみられません。
これは心房細動の所見で、粗動波のような規則的な波はありません。
3:× ③は各QRS波の前にP波があり、R-R間隔も一定です。
正常な洞調律の波形です。
4:× ④では途中に幅が広く形の異なるQRS波が3拍続いて現れます。
心室期外収縮の連発(短い心室頻拍)を示す波形です。
5:× ⑤では幅の狭いQRS波が周期より早く出現する部分があり、上室性期外収縮などを示す波形です。
粗動波はみられません。
【ポイント】
心房粗動は規則的なのこぎり歯状のF波、心房細動は不規則な細かい揺れ(f波)とR-R間隔の不整が特徴です。
幅の広いQRS波は心室由来の興奮を示し、運動療法中に連発すれば中止を考えます。