正答4
解説
正解は4です。
集中治療室(ICU)での早期離床の開始基準を問う問題です。
日本集中治療医学会の早期リハビリテーションのエキスパートコンセンサスでは、意識・疼痛・循環・臓器障害の各項目に基準が示されています。
【選択肢別解説】
1:× RASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)-3は中等度の鎮静で、呼びかけに開眼しても視線が合わない状態です。
積極的な離床の目安は RASS-2〜+1程度で、-3では協力が得られません。
2:× NRS(Numerical Rating Scale)8は強い疼痛です。
離床開始の目安は NRS 3以下とされ、8では先に鎮痛を図ります。
3:× 心拍数120/分は頻脈で、離床開始の目安の上限にあたります。
安静時にすでにこの値では離床でさらに心拍数が上がるため、原因を確認し循環が安定してから離床します。
4:○ 平均動脈圧80 mmHgは、離床開始の目安とされる範囲(65 mmHg以上、110 mmHg以下)に入ります。
循環動態が安定しているので、積極的な離床を進めてよい状態です。
5:× SOFA(Sequential Organ Failure Assessment)score の上昇は臓器障害の悪化を意味します。
前日より4点も増加している場合は、全身状態が不安定なので離床を控えます。
【ポイント】
ICUの離床は「鎮静が浅い・痛みが少ない・循環が安定・臓器障害が悪化していない」ことを確認してから始めます。
数値の基準は開始の目安であり、医師・看護師と共有して判断します。