正答1
解説
正解は1です。
血清コリンエステラーゼ〈ChE〉には遺伝的な変異型があり、筋弛緩薬への反応に関わります。
変異型は、特定の阻害剤でどれだけ活性が抑えられるか(阻害率)で調べます。
フルオライドとはフッ化物のことです。
【選択肢別解説】
1:○ フルオライド阻害率は、フッ化ナトリウム(NaF)を加えたときにChE活性が阻害される割合です。
変異型の中にはNaFに阻害されにくいものがあり、その鑑別に用いられます。
2:× エゼリン(フィゾスチグミン)はChEを強く阻害する薬物です。
フルオライド阻害率の測定に用いる試薬ではありません。
3:× ジブカインは局所麻酔薬で、ジブカイン阻害率(ジブカインナンバー)の測定に用いられます。
フルオライド阻害率とは別の検査です。
4:× パラチオンは有機リン系の農薬で、ChEを不可逆的に阻害します。
中毒の原因物質であり、阻害率の測定に用いる試薬ではありません。
5:× サクシニルコリンは筋弛緩薬で、血清ChEによって分解されます。
ChEに変異があると分解が遅れて無呼吸が長引くため、変異型の検査が必要になりますが、阻害率の測定に用いる試薬ではありません。
【ポイント】
ChEの変異型検査は「ジブカイン阻害率」と「フルオライド(NaF)阻害率」で行います。
ChEは肝臓で作られるので、肝硬変などの肝合成能低下や有機リン中毒で低値になります。