正答2
解説
正解は2です。
ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉は、表面の糖蛋白gp120が細胞のCD4分子に結合して感染します。
このとき、ケモカイン受容体のCCR5やCXCR4が補助受容体として働きます。
【選択肢別解説】
1:× CD1は、脂質の抗原をT細胞に提示する分子です。
胸腺の未熟なT細胞や皮膚のランゲルハンス細胞などに発現し、HIVの標的分子ではありません。
2:○ CD4はHIVの標的分子です。
CD4陽性のヘルパーT細胞やマクロファージに感染し、ヘルパーT細胞が減ることで免疫不全が進みます。
3:× CD8は細胞傷害性T細胞のマーカーで、HIVの標的分子ではありません。
HIV感染症ではCD4/CD8比が低下します。
4:× CD20はB細胞のマーカーで、HIVの標的分子ではありません。
B細胞リンパ腫の治療薬リツキシマブの標的として知られます。
5:× CD34は造血幹細胞のマーカーで、HIVの標的分子ではありません。
造血幹細胞移植の際に幹細胞の数を測る指標になります。
【ポイント】
HIV感染症では、CD4陽性T細胞数を病期の判断や治療効果の指標として測定します。
200/μL未満になるとニューモシスチス肺炎などの日和見感染症が起こりやすくなります。