子宮頸部細胞診のPapanicolaou染色標本(別冊No. 6)を別に示す。
腫瘍細胞所見について正しいのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
子宮頸部細胞診で、腫瘍細胞の特徴的な所見を図から読み取る問題です。
扁平上皮系か腺系かを、細胞の配列や核の所見から判断します。
標本では、ライトグリーンに淡く染まる細胞質をもつ細胞が、重なり合った集塊として出現しています。
核は円形から楕円形に腫大し、クロマチンは比較的細かく、核の中に赤く染まる明瞭な核小体が目立ちます。
細胞質がオレンジGに染まる角化や、層をなす扁平上皮の配列はみられません。
これらは腺癌を示唆する所見で、最も目立つ特徴は核小体の明瞭化です。
【選択肢別解説】
1:× 角化があると細胞質がオレンジGで橙色に染まりますが、図の細胞質は緑色で角化はみられません。
2:× 図の核はクロマチンが比較的細かく、扁平上皮癌のような強い核濃染は目立ちません。
3:× 図の細胞には、染色体が凝集した核分裂像ははっきりみられません。
4:× 層状構造は扁平上皮の重層構造を示す所見ですが、図の細胞は不規則に重なる集塊で、層状の配列ではありません。
5:○ 図の腫瘍細胞の核には、赤く染まる大きく明瞭な核小体がはっきり認められます。
腺癌細胞に特徴的な所見です。
【ポイント】
腺癌は「核小体が明瞭、細胞質がレース状や空胞状、集塊を形成」、扁平上皮癌は「角化、核濃染、オタマジャクシ形などの多形性」と対比して覚えましょう。