正答5
解説
正解は5です。
免疫血清検査では、温度や抗凝固剤の扱いを誤ると、検体の中で抗体や補体が反応して偽の結果が出ることがあります。
寒冷で反応する物質を含む検体は、とくに温度管理が重要です。
【選択肢別解説】
1:× 寒冷凝集素は低温で赤血球に結合します。
4℃で血清を分離すると抗体が赤血球に吸着して血清から失われるため、37℃に保って分離します。
2:× 56℃で30分の処理は、補体を失活させる非働化の操作です。
免疫電気泳動では蛋白の変性を避けるため、血清は加熱しないで用います。
3:× クリオグロブリンは低温で沈殿する免疫グロブリンです。
4℃で分離すると血餅と一緒に沈殿して失われるため、採血から血清分離まで37℃に保ちます。
4:× 直接Coombs試験用の血液を4℃で保存すると、寒冷抗体や補体が試験管内で赤血球に結合し、偽陽性の原因になります。
EDTA加血を用い、速やかに検査します。
5:○ 寒冷活性化は、低温で血清中の補体が試験管内で活性化・消費され、補体価が見かけ上低くなる現象です。
EDTAはカルシウムを除いて補体の活性化を止めるため、EDTA加血漿で測定すると本来の補体価を評価できます。
【ポイント】
寒冷活性化はC型肝炎やクリオグロブリン血症の検体で起こりやすい現象です。
「血清の補体価が低く、EDTA加血漿では正常」なら寒冷活性化と判断します。