正答1
解説
正解は1です。
血小板には、濃染顆粒(δ顆粒)とα顆粒という主な2種類の顆粒があります。
濃染顆粒にはセロトニン、ADP、ATP、カルシウムイオンなどの低分子物質が含まれます。
α顆粒にはフィブリノゲンや血小板第4因子などのたんぱく質が含まれます。
【選択肢別解説】
1:○ セロトニンは濃染顆粒に含まれ、血小板の活性化に伴って放出されます。
血管平滑筋を収縮させ、止血を助けます。
2:× P-セレクチンはα顆粒の膜にある接着分子です。
血小板が活性化すると細胞表面に出て、白血球との接着に働きますが、血管を収縮させる作用はありません。
3:× フィブリノゲンはα顆粒に含まれ、血小板どうしをGPⅡb/Ⅲaを介して結びつけ、凝集を起こします。
血管収縮作用はありません。
4:× トロンボスポンジンはα顆粒に含まれる接着性の糖たんぱく質です。
血小板凝集の安定化に関わりますが、血管収縮作用はありません。
5:× β-トロンボグロブリンはα顆粒に含まれる血小板に特異的なたんぱく質です。
血中濃度が血小板の活性化の指標になりますが、血管収縮作用はありません。
【ポイント】
血小板が放出する血管収縮物質には、セロトニンのほか、顆粒には含まれず活性化時に新しく合成されるトロンボキサンA₂があります。
セロトニンは血小板自身が作るのではなく、消化管で作られたものを血中から取り込んで蓄えています。