正答2
解説
正解は2です。
肝硬変では、肝細胞の機能低下と門脈圧亢進症の2系統の症候が現れます。
門脈圧亢進では、門脈系と大循環系の側副血行路が発達します。
この問題は肝硬変の症候に含まれないものを選ぶので、○ が答え(肝硬変でみられない症候)です。
【選択肢別解説】
1:× 脾腫は肝硬変でみられます。
門脈圧亢進により脾臓がうっ血して腫大します。
2:○ 下肢静脈瘤は肝硬変の症候に含まれません。
下肢静脈瘤は下肢の表在静脈の弁不全によるもので、門脈系とは関係しません。
肝硬変でみられる静脈瘤は、食道・胃静脈瘤や腹壁静脈の怒張です。
3:× 血小板減少は肝硬変でみられます。
脾機能亢進による血小板の破壊と、肝臓でのトロンボポエチン産生低下が原因です。
4:× ICG 15分停滞率の上昇は肝硬変でみられます。
インドシアニングリーン〈ICG〉の肝への取り込みと排泄が低下し、血中に残るためです。
5:× コリンエステラーゼ低値は肝硬変でみられます。
コリンエステラーゼは肝臓で合成されるため、合成能が落ちると低下します。
【ポイント】
肝合成能の指標はアルブミン・コリンエステラーゼ・プロトロンビン時間です。
門脈圧亢進の指標は脾腫・血小板減少・食道静脈瘤です。