正答5
解説
正解は5です。
図の上方には、多数の核が細胞の辺縁に馬蹄形や環状に並ぶ大型の多核巨細胞が2つみられます。
これはLanghans型巨細胞です。
周囲には淡好酸性で境界の不明瞭な類上皮細胞が集まり、右下や上方にはリンパ球の浸潤があります。
中央には好酸性で無構造な壊死様の領域が広がっています。
これらの所見は肉芽腫の構成要素であり、肉芽腫性炎と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 化膿性炎ではありません。
化膿性炎は好中球が多数浸潤して膿瘍を作る炎症で、本例のような巨細胞や類上皮細胞は主体ではありません。
2:× 出血性炎ではありません。
出血性炎は滲出物に大量の赤血球が含まれる炎症です。
3:× 漿液性炎ではありません。
漿液性炎は蛋白に富む液体が主に滲出する炎症で、細胞浸潤は軽度です。
4:× カタル性炎ではありません。
カタル性炎は粘膜表面から粘液の分泌が増える炎症で、鼻炎などでみられます。
5:○ 肉芽腫性炎です。
類上皮細胞・Langhans型巨細胞・リンパ球からなる肉芽腫が形成されています。
【ポイント】
乾酪壊死を伴う肉芽腫は結核、乾酪壊死を伴わない肉芽腫はサルコイドーシスが代表です。
肉芽腫性炎は特異性炎とも呼ばれます。