正答1
解説
正解は1です。
心電図では、Ⅱ・Ⅲ・aVFの誘導に異常Q波と陰性T波がみられます。
とくにⅢとaVFで、幅の広いQ波と深い陰性T波がはっきりしています。
一方、Ⅰ・aVLや胸部誘導V1〜V6には、異常Q波や明らかなST-T変化はありません。
Ⅱ・Ⅲ・aVFは心臓の下壁をみる誘導なので、下壁梗塞と判断します。
【選択肢別解説】
1:○ 異常Q波と陰性T波がⅡ・Ⅲ・aVFに限ってみられます。
これは下壁の心筋梗塞を示す所見です。
2:× 側壁梗塞ではⅠ・aVL・V5・V6に変化が出ます。
本図のこれらの誘導には異常Q波がありません。
3:× 前壁中隔梗塞ではV1〜V4に異常Q波やST上昇が出ます。
本図の胸部誘導ではR波が保たれています。
4:× Brugada症候群ではV1・V2にcoved型やsaddleback型のST上昇がみられます。
本図のV1・V2にその所見はありません。
5:× 左右の手の電極を付け間違えると、Ⅰ誘導のP波・QRS波が陰性になりaVRが陽性になります。
本図ではⅠが陽性、aVRが陰性で、付け間違いの所見はありません。
【ポイント】
誘導と部位の対応は「下壁=Ⅱ・Ⅲ・aVF、側壁=Ⅰ・aVL・V5・V6、前壁中隔=V1〜V4」です。
下壁梗塞の多くは右冠動脈の閉塞で起こります。