正答5
解説
正解は5です。
図は子宮頸部の扁平上皮細胞で、緑色(ライトグリーン好性)の細胞2個が目立ちます。
これらの細胞では、核の周りが白く大きく抜けて空洞のようになり、その外側の細胞質が厚く濃く染まっています。
核はやや大きく、濃く染まっています。
このような核周囲の明るい空洞(核周囲空洞)をもつ細胞をコイロサイトと呼び、ヒトパピローマウイルス〈HPV〉感染に特徴的な変化です。
【選択肢別解説】
1:× カンジダ感染では、細胞の背景に仮性菌糸や胞子がみられます。
核周囲が空洞化する変化は起こしません。
2:× ガードネレラ菌の感染では、扁平上皮細胞の表面を小さな桿菌が覆うクルーセルがみられます。
図の細胞とは異なります。
3:× トリコモナス原虫の感染では、背景に洋梨形の原虫がみられ、扁平上皮細胞に核周囲の小さな明暈を生じることがあります。
図のような大きな空洞と厚い辺縁の細胞質ではありません。
4:× 単純ヘルペスウイルス感染では、多核化、核の圧排像、すりガラス状の核がみられます。
図の細胞とは異なります。
5:○ 核周囲の大きな空洞と、厚く濃染する辺縁の細胞質、核の腫大がそろったコイロサイトです。
HPV感染に関連の深い細胞です。
【ポイント】
高リスク型HPV(16型・18型など)の持続感染は、子宮頸癌の主な原因です。
コイロサイトは軽度扁平上皮内病変〈LSIL〉の代表的な所見です。