心臓超音波カラードプラ法の四腔像(別冊No. 6)を別に示す。
疾患はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
カラードプラ法では、探触子に向かう血流が赤系、遠ざかる血流が青系で表示されます。
四腔像では左右の心房・心室と、それを隔てる心房中隔・心室中隔が同時に観察できます。
別冊No.6では、心房中隔を横切るように、探触子に向かう赤〜黄色の連続した血流信号が帯状に描出されています。
これは左右の心房の間に短絡(シャント)血流があることを示しています。
心室中隔を横切る短絡血流は描出されていません。
【選択肢別解説】
1:× Fallot四徴症は、心室中隔欠損・肺動脈狭窄・大動脈騎乗・右室肥大の4つを特徴とします。
短絡は心室レベルで、図の心房間の血流とは異なります。
2:× 大血管転位症は、大動脈が右室から、肺動脈が左室から起始する疾患です。
大血管の起始の評価が必要で、四腔像の心房間血流だけでは診断できません。
3:× 動脈管開存症は、大動脈と肺動脈の間の短絡です。
大動脈短軸像などで肺動脈への異常血流として観察され、四腔像の所見ではありません。
4:× 心室中隔欠損症では、心室中隔を横切る短絡血流がみられます。
図の短絡血流は心房の部分にあり、心室中隔ではありません。
5:○ 心房中隔欠損症です。
心房中隔を通って左房から右房へ流れる短絡血流が描出されていることが根拠です。
右房・右室への容量負荷により、右心系が拡大することも特徴です。
【ポイント】
短絡血流が「どの中隔を通るか」で心房中隔欠損症と心室中隔欠損症を区別します。
心房中隔欠損症の観察には、心窩部(肋骨弓下)からの四腔像が有用です。