上腹部超音波像(別冊No. 7)を別に示す。
走査法はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
腹部超音波では、探触子の当て方(走査法)によって描出される断面が決まります。
画像に写る臓器と血管の並びから走査法を判断します。
別冊No.7は、腹壁直下に腹直筋などの層が横に並び、その深部に左右に広がる横断像です。
画像中央の深部には椎体による音響陰影がみられ、その手前に横に走る血管や膵臓と思われる構造が描出されています。
体の正中を横に切った断面であり、心窩部に探触子を横向きに当てた像と考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 右肋間走査は、肋骨の間から肝右葉や胆囊、門脈を観察する走査です。
正中の椎体や腹部大動脈を中央にとらえた横断像にはなりません。
2:○ 心窩部横走査です。
正中で体を横断する像で、膵臓・脾静脈・腹部大動脈・椎体が上下に並んで描出されます。
3:× 心窩部縦走査は、体の長軸に沿った縦断像です。
腹部大動脈や肝左葉が縦長に描出され、図のような横断像にはなりません。
4:× 右季肋部斜走査は、右肋骨弓に沿って斜めに当てる走査です。
肝門部や胆囊、総胆管などを観察する際に用います。
5:× 右肋骨弓下走査は、右肋骨弓の下から頭側へ向けて肝臓を広く観察する走査です。
肝静脈や肝右葉が描出され、正中の椎体を中心とした横断像にはなりません。
【ポイント】
心窩部横走査は膵臓の観察の基本断面です。
膵臓の背側を走る脾静脈が、膵臓を見つける目印になります。