正答2
解説
正解は2です。
下腹部正中横走査では、尿をためた膀胱を音響窓にして、その背側にある骨盤内臓器を観察します。
別冊No.8では、画像の上方(腹壁側)に横長の無エコー域があり、これは尿で満たされた膀胱です。
矢印はその背側(画像の下方)にある、内部が均一な中等度エコーの楕円形の充実性構造を指しています。
内部には線状の高エコー(内膜)も認められます。
【選択肢別解説】
1:× 腟は子宮頸部より尾側にある管状の構造です。
横走査では膀胱の背側に扁平な構造として描出され、図のような厚い楕円形の実質臓器にはなりません。
2:○ 矢印は子宮です。
膀胱のすぐ背側に位置し、均一な筋層のエコーと中央の線状の内膜エコーをもつことが根拠です。
3:× 直腸は子宮のさらに背側に位置します。
内部にガスを含むため、強い高エコーと音響陰影を伴うことが多いです。
4:× 膀胱は矢印の腹側にある無エコー域です。
尿は液体なので、内部は黒く抜けて描出されます。
5:× 卵巣は子宮の左右外側に位置します。
小さな無エコーの卵胞を含む楕円形の構造として描出されます。
【ポイント】
骨盤腔の超音波は「腹側から膀胱、子宮、直腸」の順に並ぶ位置関係が基本です。
膀胱を充満させると、子宮や卵巣が観察しやすくなります。