正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
図の心電図は、QRS幅とQRS波の形から脚ブロックを、P波とQRS波の関係から房室伝導を読み取る問題です。
全誘導でQRS幅は3mm(0.12秒)以上と幅広く、リズムは規則的です。
V1〜V3では幅の広い深い下向きのQRS波(QSまたはrS型)があり、STは上昇しています。
I・aVL・V5・V6では幅広く頂上にノッチのある上向きのR波があり、STは下降しT波は陰性です。
またP波はT波の直後に現れ、次のQRS波までの間隔(PQ間隔)が0.20秒を超えて延長しています。
【選択肢別解説】
1:× 右脚ブロックではV1でrsR′型の上向きの波形、I・V6で幅広いS波がみられます。
図はV1が深い下向きの波形で、逆の所見です。
2:○ V1〜V3の深く幅広い下向きのQRS波と、I・aVL・V5・V6の幅広いノッチ状のR波は左脚ブロックの所見です。
QRS波と逆向きのST-T変化も左脚ブロックに合います。
3:× V1〜V3のQS型は左脚ブロックそのもので生じる形です。
左脚ブロックがあると前壁中隔梗塞は心電図だけでは判定できず、この図からは診断できません。
4:○ P波からQRS波までの間隔が延長しており、心房から心室への伝導が遅れています。
房室ブロックの所見です。
5:× 心室性期外収縮は、予定より早く幅広いQRS波が単発で現れるものです。
図ではすべての拍が同じ形と同じ間隔で、早期に出る拍はありません。
【ポイント】
脚ブロックはV1で見分けます。
「V1で上向きなら右脚、下向きなら左脚」と覚えると便利です。
左脚ブロックでは心筋梗塞のQ波やST変化が隠されるため、梗塞診断が難しくなります。