正答5
解説
正解は5です。
ヘモグロビン酸素解離曲線が左右どちらに移動するかで、ヘモグロビンの酸素親和性の変化を読み取る問題です。
別冊No.12では、実線の曲線から破線の曲線へ、矢印で示すように左方へ移動しています。
酸素飽和度50%となる酸素分圧(P50)が小さくなっており、酸素親和性が高まった状態です。
左方移動では、ヘモグロビンが酸素を離しにくくなり、組織への酸素供給が減ります。
【選択肢別解説】
1:× 体温が上昇すると、酸素親和性が下がり曲線は右方へ移動します。
左方移動は体温低下で起こります。
2:× 激しい運動では体温上昇、二酸化炭素の増加、pHの低下が起こり、曲線は右方へ移動します。
3:× PaCO2が上昇するとpHが下がり、Bohr効果により曲線は右方へ移動します。
4:× 代謝性アシドーシスではpHが下がるため、曲線は右方へ移動します。
左方移動はアルカローシスで起こります。
5:○ 2,3-ジホスホグリセリン酸〈DPG〉はヘモグロビンの酸素親和性を下げる物質です。
その濃度が低下すると親和性が高まり、曲線は左方へ移動します。
【ポイント】
右方移動の原因は、体温上昇、PaCO2上昇、pH低下、2,3-DPG増加です。
その逆が左方移動の原因になり、胎児ヘモグロビンや一酸化炭素ヘモグロビンでも左方移動します。