正答5
解説
正解は5です。
酵素抗体法では、標識酵素として西洋ワサビペルオキシダーゼ〈HRP〉がよく使われます。
組織にもともとペルオキシダーゼ活性があると、抗原がない部位まで発色してしまいます。
これを防ぐため、過酸化水素加メタノールで処理して内因性のペルオキシダーゼを失活させます。
【選択肢別解説】
1:× EDTAは抗原賦活化液として用います。
加熱処理で、ホルマリン固定によって隠れた抗原を露出させます。
2:× カゼイン溶液は、抗体が組織に非特異的に結合するのを防ぐブロッキング試薬です。
ペルオキシダーゼの失活には用いません。
3:× 正常動物血清も、抗体の非特異的な結合を防ぐブロッキング試薬です。
二次抗体と同じ動物種の血清を用います。
4:× クエン酸緩衝液は、加熱による抗原賦活化に用いる液です。
ペルオキシダーゼの失活には用いません。
5:○ 過酸化水素加メタノールは、過剰な基質で内因性ペルオキシダーゼを失活させます。
赤血球や好中球などによる偽陽性を防ぎます。
【ポイント】
内因性ペルオキシダーゼは赤血球や好中球、好酸球に多く含まれます。
標識酵素にアルカリホスファターゼを使う場合は、レバミゾールで内因性活性を阻害します。