正答3
解説
正解は3です。
CRPS(複合性局所疼痛症候群)は、外傷や手術のあとに、損傷の程度に見合わない強い痛み・腫脹・皮膚の色や温度の変化・発汗異常・関節拘縮などが続く病態です。
神経損傷を伴わないものをタイプⅠ(旧称は反射性交感神経性ジストロフィー)、伴うものをタイプⅡ(旧称はカウザルギー)といいます。
【選択肢別解説】
1:× Dupuytren拘縮は、手掌腱膜が厚く縮んで、環指や小指が曲がったまま伸びなくなる疾患です。
CRPSとは関係がありません。
2:× Volkmann拘縮は、前腕の筋が阻血によって壊死・線維化して起こる拘縮です。
小児の上腕骨顆上骨折後のコンパートメント症候群が代表的な原因で、CRPSとは別の病態です。
3:○ Sudeck骨萎縮は、外傷後に患部の骨に急速に斑状の骨萎縮が起こる状態です。
CRPSタイプⅠの代表的な所見で、CRPSと深く関連しています。
4:× 無腐性壊死は、血流の途絶によって骨が壊死する状態で、大腿骨頭壊死や月状骨軟化症(Kienböck病)などがあります。
CRPSの所見ではありません。
5:× 異所性骨化は、本来は骨のない筋や関節の周囲の軟部組織に骨ができる状態です。
脊髄損傷や頭部外傷、人工関節の術後などにみられ、CRPSに特徴的な所見ではありません。
【ポイント】
CRPSでは、痛みを恐れて動かさないことで拘縮が進みます。
痛みの範囲内での自動運動や、患肢を日常生活で使うことが大切です。