67 歳の男性。
Lewy 小体型認知症。
退職しているにもかかわらず時々会社に行こうとするが、説明をすると納得する。
「子供が部屋の中にいる」と訴えることが増えた。
日常の動作は緩慢となり、歩行も困難になったため入院した。
この患者に対する作業療法の際に適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
Lewy小体型認知症では、認知機能の変動、具体的な幻視、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害が中核症状です。
本例は幻視(子供が部屋にいる)と動作緩慢・歩行障害を示しており、転倒の危険が高い状態です。
【選択肢別解説】
1:× 幻視を頭ごなしに訂正すると、本人は否定されたと感じて不安や混乱が強まります。
訴えを受け止めたうえで、安心できる対応をとるのが適切です。
2:× 活動量を減らすと廃用が進み、運動機能や認知機能の低下を招きます。
安全に配慮しながら、身体活動を維持することが大切です。
3:× パーキンソニズムのある患者では、リズムのある反復動作や外的な合図が動作の開始を助けます。
避ける必要はなく、むしろ動作練習に活用できます。
4:○ パーキンソニズムと認知機能の変動により、本例は転倒しやすい状態です。
本人の理解力は比較的保たれているため、転倒の危険を具体的に伝えて注意を促すことは有効です。
5:× 照明を暗くすると、物影が人に見えるなど幻視や錯視が起こりやすくなります。
足元も見えにくく転倒の危険が増すため、適度な明るさを保つべきです。
【ポイント】
Lewy小体型認知症は「幻視・変動・パーキンソニズム」が3大特徴です。
抗精神病薬への過敏性があるため、症状への対応は環境調整と関わり方が中心になります。