正答2
解説
正解は2です。
ショックの多くは、血圧の低下を補おうとして交感神経が働き、頻脈になります。
その中で、迷走神経(副交感神経)の過剰な反応によって起こるものは、初期から徐脈を伴う点が特徴です。
【選択肢別解説】
1:× アナフィラキシー反応では、通常、頻脈になります。
ヒスタミンなどによる血管拡張と血管透過性の亢進で血圧が下がり、代償的に心拍数が増えます。
2:○ 血管迷走神経反射では、発症初期に徐脈がみられます。
痛みや強い緊張、長時間の立位などをきっかけに迷走神経が過剰に働きます。
心拍数が下がり、末梢血管も拡張するため、血圧が低下して失神に至ることがあります。
3:× 重症熱傷では、通常、頻脈になります。
熱傷部位から血漿が失われて循環血液量が減り、代償的に心拍数が増えます。
4:× 大量出血では、通常、頻脈になります。
循環血液量の減少を補うため、交感神経が働いて心拍数が増えます。
5:× 敗血症では、通常、頻脈になります。
感染による発熱と血管拡張に対し、心拍数を増やして心拍出量を保とうとします。
【ポイント】
ショックで頻脈がみられないときは、血管迷走神経反射のほか、β遮断薬の服用や脊髄損傷による神経原性ショックを考えます。
血管迷走神経反射の対応は、臥位にして下肢を挙上することが基本です。