正答5
解説
正解は5です。
Lewy 小体型認知症は、αシヌクレインからなる Lewy 小体が大脳皮質に広く現れる認知症です。
認知機能の変動、具体的な幻視、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害が中核的な特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 失行は、Alzheimer 型認知症などで頭頂葉が障害されるとみられる症状です。
Lewy 小体型認知症で特にみられやすい症状ではありません。
2:× 失語は、Alzheimer 型認知症や前頭側頭型認知症(意味性認知症など)で目立つ症状です。
Lewy 小体型認知症に特徴的な症状ではありません。
3:× 失認は、Alzheimer 型認知症などでもみられる症状です。
他の認知症と比べて Lewy 小体型認知症に多いとはいえません。
4:× Lewy 小体型認知症でも、自律神経症状の一つとして尿失禁がみられることはあります。
しかし尿失禁は正常圧水頭症の三徴の一つであり、認知症が進めばどの病型でもみられます。
Lewy 小体型認知症を他の認知症と区別する特徴としては、静止時振戦などのパーキンソニズムのほうが適切です。
5:○ Lewy 小体型認知症では、Parkinson 病と同じ Lewy 小体の病変により、パーキンソニズムが現れます。
静止時振戦はその症状の一つで、他の認知症と比べてみられやすい所見です。
【ポイント】
Lewy 小体型認知症の4つの中核的特徴は、認知機能の変動、繰り返す幻視、パーキンソニズム、レム睡眠行動障害です。
起立性低血圧や便秘などの自律神経症状を伴いやすく、抗精神病薬に過敏で副作用が出やすいことにも注意が必要です。