23歳の男性。
プールの飛び込みで頭部を強打し、頸髄損傷(完全麻痺)と診断された。
肘関節屈曲は可能で手関節背屈は強い。
円回内筋機能は認め、橈側手根伸筋と上腕三頭筋の機能は認めない。
手指完全伸展は不可能。
Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類で最上位の機能残存レベルはどれか。
正答
解説
本問は採点除外(設問が不適切で正解が得られないため採点除外)です。
Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類で、残存している最上位の機能レベルを問う問題です。
分類では、手関節背屈が強い場合はC6Bで、さらに円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋の機能でⅠ〜Ⅲに分けます。
ところが問題文は「手関節背屈は強い」としながら、手関節背屈の主動作筋である橈側手根伸筋の機能を「認めない」としています。
この2つの記述は両立しないため、どの段階にも当てはめられず、正解が得られないとされました。
「橈側手根伸筋」が「橈側手根屈筋」の意味であれば、C6BⅡに相当すると考えられます。
【選択肢別解説】
1:× C6Aは手関節背屈が弱いレベルです。
本例は手関節背屈が強いとされているため該当しません。
2:× C6BⅠは手関節背屈が強く、円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋の機能がないレベルです。
本例は円回内筋の機能があるため該当しません。
3:△ C6BⅡは手関節背屈が強く、円回内筋は機能するが、橈側手根屈筋と上腕三頭筋は機能しないレベルです。
記述を「橈側手根屈筋」と読み替えれば一致しますが、問題文のままでは手関節背屈の記述と矛盾します。
4:× C6BⅢは円回内筋・橈側手根屈筋・上腕三頭筋がすべて機能するレベルです。
本例は上腕三頭筋の機能がないため該当しません。
5:× C7Aは上腕三頭筋が機能し、尺側の指が完全に伸展できるレベルです。
本例は上腕三頭筋の機能がなく、手指の伸展もできないため該当しません。
【ポイント】
Zancolli分類はC5(腕橈骨筋の有無でA・B)、C6(手関節背屈の強弱でA・B、さらにBをⅠ〜Ⅲ)、C7、C8と分けます。
C6BのⅠ〜Ⅲは、円回内筋、橈側手根屈筋、上腕三頭筋の順に機能が加わると覚えます。