正答4
解説
正解は4です。
痔瘻は、肛門の周りに膿の通り道(瘻管)ができる病態です。
炎症性腸疾患のうち、肛門病変を合併しやすい疾患が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 過敏性腸症候群は、腸に炎症や潰瘍などの器質的病変がない機能性疾患です。
痔瘻を合併することはありません。
2:× 急性細菌性腸炎は、細菌感染による一過性の腸炎です。
痔瘻を合併しやすい疾患ではありません。
3:× 潰瘍性大腸炎の炎症は粘膜から粘膜下層までにとどまり、直腸から連続して広がります。
腸壁の全層に及ばないため、痔瘻の合併は多くありません。
4:○ クローン病は口から肛門までの消化管のどこにでも起こる炎症性疾患で、炎症が腸壁の全層に及びます。
そのため瘻孔をつくりやすく、痔瘻や肛門周囲膿瘍を高い頻度で合併します。
【ポイント】
クローン病は全層性・非連続性(区域性)の炎症、潰瘍性大腸炎は粘膜中心・直腸から連続性の炎症と対比しましょう。
若い人の難治性の痔瘻をみたらクローン病を疑います。