次の文で示す症例について、問題77、問題78の問いに答えよ。
「78歳の男性。手がふるえ、動作が緩慢で、表情がなく、前かがみになりやすく、筋肉がこわばる。」本症例でみられる症状と所見の組合せで正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
症例文の「手がふるえ」「動作が緩慢」「表情がなく」「前かがみ」「筋肉がこわばる」は、パーキンソン病の典型的な症状です。
それぞれの症状に対応する正しい医学用語が問われています。
【選択肢別解説】
1:× パーキンソン病の振戦は、安静にしているときに現れる静止時振戦です。
目標に手を近づけるときに強くなる企図振戦は、小脳の障害でみられます。
2:× パーキンソン病で表情が乏しくなる状態は仮面様顔貌と呼びます。
満月様顔貌は、クッシング症候群などで顔が丸くなる状態です。
3:× パーキンソン病で前かがみになる姿勢は前傾前屈姿勢と呼びます。
起坐位は、心不全や喘息の呼吸困難を和らげるために座って前かがみになる体位です。
4:○ 筋肉がこわばる症状は筋固縮(固縮)です。
関節を他動的に動かしたときに歯車様や鉛管様の抵抗を感じるのが特徴です。
【ポイント】
パーキンソン病の四大症状は、静止時振戦、筋固縮、無動(寡動)、姿勢反射障害です。
ほかに仮面様顔貌、小刻み歩行、すくみ足、突進現象もみられます。