次の文で示す症例について、問題77、問題78の問いに答えよ。
「78歳の男性。手がふるえ、動作が緩慢で、表情がなく、前かがみになりやすく、筋肉がこわばる。」本症例の原因で適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
症例文の振戦、動作緩慢、無表情、前かがみ、筋のこわばりは、パーキンソン病の症状です。
パーキンソン病の原因となる病態が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 錐体路障害では、痙性麻痺、腱反射の亢進、バビンスキー反射の出現などがみられます。
パーキンソン病は錐体路ではなく錐体外路系の障害です。
2:× 炎症性脱髄は、多発性硬化症やギラン・バレー症候群などの原因となる病態です。
パーキンソン病の原因ではありません。
3:○ パーキンソン病では、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞が変性・脱落します。
その結果、線条体でドパミンが欠乏し、運動の調節がうまくいかなくなります。
4:× アセチルコリン受容体の障害は、自己抗体によって神経筋接合部の伝達が妨げられる重症筋無力症の病態です。
パーキンソン病の原因ではありません。
【ポイント】
パーキンソン病では、ドパミンが不足してアセチルコリンが相対的に優位になります。
治療ではドパミンの前駆物質であるL-ドパなどを用います。