正答1
解説
本問は採点除外(公式発表により複数正解:1又は2)です。
深刺で傷つくおそれのある臓器を、経穴の位置から考える問題です。
右梁門の深部に肝臓があるだけでなく、右陽綱の深部にも肺の下端が及ぶため、正しい組合せが2つ成立します。
そのため公式は1と2のいずれも正解としました。
【選択肢別解説】
1:○ 梁門は臍中央の上方4寸、前正中線の外方2寸にあります。
右側では深部に肝臓があるため、深刺で肝臓を損傷するおそれがあります。
2:○ 陽綱は第10胸椎棘突起下縁の高さで、後正中線の外方3寸にあります。
背部では肺の下縁が第10胸椎付近まで下がり、その下に胸膜腔が続くため、深刺で肺を傷つけて気胸を起こすおそれがあります。
3:× 大横は臍中央の外方4寸にあります。
右側の深部には腎臓ではなく上行結腸などの腸管があり、腎臓は後腹壁のより深い位置にあります。
4:× 欠盆は鎖骨上窩の中央にあります。
深部には心臓ではなく肺尖があり、深刺すると気胸を起こすおそれがあります。
【ポイント】
背部では第10胸椎付近まで肺、第12胸椎付近まで胸膜腔があると押さえておくと、気胸のリスクを判断しやすくなります。
右上腹部の経穴は肝臓、鎖骨上窩の経穴は肺尖が危険臓器です。