「50歳の男性。主訴は体重減少。口渇、下肢の感覚鈍麻を認める。BMI 30。空腹時血糖180mg/dl、HbA1c 8.9%。」
本疾患について正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
症例は「口渇」「空腹時血糖180mg/dl」「HbA1c 8.9%」から糖尿病と考えられ、その病態と合併症を問う問題です。
急性合併症と慢性合併症、細小血管障害と大血管障害の区別が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 糖尿病では免疫機能は亢進するのではなく低下します。
高血糖で白血球の働きが落ちるため、感染症にかかりやすく治りにくくなります。
2:× HbA1cは過去2週間ではなく、過去1〜2か月の平均的な血糖値を反映します。
赤血球の寿命が約120日であることに関係しています。
3:○ 糖尿病の急性合併症には、糖尿病ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖状態があります。
いずれも意識障害を起こし、昏睡に至ることがあります。
4:× 糖尿病性腎症は大血管障害ではなく、細小血管障害に分類されます。
大血管障害は脳梗塞、心筋梗塞、末梢動脈疾患などの動脈硬化性疾患です。
【ポイント】
細小血管障害は「し・め・じ(神経障害・網膜症・腎症)」と覚えます。
大血管障害は「え・の・き(壊疽・脳血管障害・虚血性心疾患)」とあわせて押さえましょう。