次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への施術対象となる経穴で最も適切なのはどれか。
「28 歳の女性。テニスを 10 年続けて上級者となってきた。 2 週間ほど前から肘の内側に痛みを感じるようになった。熱感や腫脹はない。」
正答2
解説
正解は2です。
肘の内側の痛みに対し、罹患した局所に当たる要穴を選ぶ問題です。
テニスで肘の内側が痛むのは、上腕骨内側上顆から起こる前腕屈筋群の使いすぎによる内側上顆炎と考えられます。
したがって、前腕前面の屈筋群の上にある経穴が局所の施術対象になります。
【選択肢別解説】
1:× 肺経の絡穴は列欠で、前腕橈側の手関節掌側横紋の上方1.5寸にあります。
長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間に位置し、屈筋群の局所ではありません。
2:○ 心包経の郄穴は郄門で、前腕前面の長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方5寸にあります。
内側上顆から起こる屈筋群の上にあり、罹患局所への施術対象として最も適切です。
3:× 大腸経の絡穴は偏歴で、前腕後外側の手関節背側横紋の上方3寸にあります。
伸筋側にあり、肘の内側の病態の局所ではありません。
4:× 三焦経の郄穴は会宗で、前腕後面の尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸にあります。
伸筋側にあり、屈筋群の局所ではありません。
【ポイント】
上腕骨外側上顆炎は伸筋群(とくに短橈側手根伸筋)、内側上顆炎は屈筋群と円回内筋が主な罹患部位です。
郄門は前腕前面の中央、屈筋群の上にある点を覚えておきましょう。