次の文で示す症例の圧痛点に対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。
「20 歳の女性。高校時代にバレーボール部の活動で前距腓靱帯損傷を繰り返し起こしていた。罹患靱帯のやや下方に圧痛と歩行時痛があり、近医で足根洞症候群と診断された。」
正答4
解説
正解は4です。
足根洞症候群は、外果の前下方にある足根洞(距骨と踵骨の間のくぼみ)に圧痛や歩行時痛が出る病態です。
前距腓靱帯の損傷を繰り返した後に起こりやすく、本症例でも罹患靱帯のやや下方に圧痛があります。
【選択肢別解説】
1:× 解渓は足関節前面中央の陥凹部で、長母指伸筋腱と長指伸筋腱の間にあります。
足根洞より内側の上方にあり、圧痛点とは一致しません。
2:× 照海は足内側で、内果尖の下方1寸、内果下方の陥凹部にあります。
外側の足根洞とは反対側にあります。
3:× 申脈は足外側で、外果尖の直下、外果下縁と踵骨の間の陥凹部にあります。
外果の真下であり、前下方の足根洞からは後方にずれています。
4:○ 丘墟は足関節前外側で、長指伸筋腱外側の陥凹部、外果の前下方にあります。
足根洞の部位にほぼ一致するため、局所治療穴として最も適切です。
【ポイント】
前距腓靱帯は外果の前縁から距骨頸へ走る靱帯で、足関節の内反捻挫で最も損傷しやすい靱帯です。
丘墟は足の少陽胆経の原穴で、捻挫の後遺症の局所治療にもよく用いられます。