次の文で示す症例で最も適切な所見はどれか。
「40 歳の女性。半年前から回転性のめまい発作に苦しむ。耳鳴り、難聴、耳閉塞感が生じる。悪心・嘔吐を伴うこともある。カロリックテスト陰性。」
正答1
解説
本問は採点除外(公式発表により全選択肢を正解として採点:1,2,3,4)です。
回転性めまい発作に耳鳴り・難聴・耳閉塞感と悪心・嘔吐を伴う経過は、メニエール病を想定した症例と考えられます。
一方、「カロリックテスト陰性」は、反応がない(半規管麻痺)とも、異常がない(正常)とも読める表現です。
公式は理由を示していませんが、所見の解釈が一つに定まらず、正答を一つに絞れないため全選択肢が正解とされたと考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ 公式は正解として扱いました。
メニエール病のめまいは発作性で、失調性歩行が続くことは典型的ではありません。
ただし、カロリックテスト陰性を前庭機能の高度低下と読めば、ふらつきによる歩行障害は起こり得ます。
2:○ 公式は正解として扱いました。
メニエール病の難聴は、内リンパ水腫による内耳性の感音難聴で、低音域から始まり変動するのが特徴です。
メニエール病を想定すれば、最も典型的な所見です。
3:○ 公式は正解として扱いました。
メニエール病では、グリセロール検査で聴力が改善する陽性反応が出ることが多いです。
ただし全例で陽性になるわけではないため、陰性の記述も誤りとは言い切れません。
4:○ 公式は正解として扱いました。
特定の頭位でめまい発作が起こるのは、良性発作性頭位めまい症の特徴です。
耳鳴りや難聴を伴うメニエール病の典型像とは異なりますが、本問では採点上正解とされました。
【ポイント】
メニエール病は「回転性めまい発作+耳鳴り・難聴・耳閉塞感」を繰り返し、難聴は低音域の感音難聴です。
グリセロール検査の陽性反応と、頭位で誘発され聴覚症状を伴わない良性発作性頭位めまい症との鑑別を押さえましょう。