正答2
解説
正解は2です。
病証から五兪穴を選び、迎随の補瀉で鍼尖の向きを決める問題です。
消穀善飢(食べてもすぐ空腹になる)と滑数脈は、胃熱(胃の実熱)を示します。
『難経』六十八難で滎穴は身熱を主るため、足の陽明胃経の滎穴である内庭を用います。
迎随の補瀉では、経脈の流れに沿って刺すと補、流れに逆らって刺すと瀉になります。
胃経は頭から足へ下る経脈なので、瀉法では鍼尖を流れの上流、つまり体幹側へ向けます。
内庭から上流側にある隣の胃経の経穴は陥谷です。
【選択肢別解説】
1:× 厲兌は胃経の井穴で、第2趾末節外側にあり、内庭より下流(末端側)です。
厲兌に向けると流れに沿う補法の方向になり、実熱の瀉法には合いません。
2:○ 陥谷は第2・第3中足骨間、第2中足趾節関節の近位陥凹部にあり、内庭の上流側です。
陥谷に向けて斜刺すると流れに逆らう瀉法となり、胃熱の治療に適します。
3:× 侠渓は足の少陽胆経の滎穴で、第4・第5趾間にあります。
胃経上の経穴ではないため、胃経の迎随の方向とは関係しません。
4:× 行間は足の厥陰肝経の滎穴で、第1・第2趾間にあります。
胃経の経穴ではなく、胃熱に対する鍼尖の方向にはあたりません。
【ポイント】
迎随の補瀉は「随えば補、迎えれば瀉」です。
足の三陽経は下向き、足の三陰経は上向きに流れることを踏まえて、鍼尖の向きを判断します。